外装リフォームの目的

外装メンテナンスの目的は大きく2つ。それは美観と素材保護(防水)です。


外装リフォームの目的

外壁や屋根は日々さまざまな影響を受けています。太陽の紫外線や雨風の影響で、外壁の汚れが目立ってきたり、色が褪せてきます。また、劣化により防水性が失われてくると、外壁自体が雨水などにより湿気を吸収して傷んできます。傷みが進行してしまうと大掛かりなリフォームが必要となります。
建物の寿命と価値を長く保つには、傷みが出る前にメンテナンスをすることがベストです。

外壁の種類とリフォーム時期の目安を知ろう

自分の家の外壁素材の種類を知ることは、リフォームを考える上で欠かせないポイントです。外壁の種類、塗装目安、特徴、よく起こるトラブルについてまとめてみました。

窯業系サイディングボード

石膏、セメントを混ぜ合わせて硬化した外壁材です。
表面上のデザインが豊富で、タイル目、レンガ調などがあります。
優れた断熱性を持つが、寒冷地では凍害が問題となるケースがあります。
最近の住宅で一番多く使われている外壁材です。
窯業系サイディングボード塗り替え時期の目安:7〜8年
起こりやすいトラブル
・目地のコーキング割れ
・ボードの反り
・チョーキング
・紫外線による褪色
・爆裂(寒冷地)

モルタル壁

砂とセメントを水で希釈して混ぜ合わせてコテで塗りつけた外壁です。
防火性に優れており、強度が強い外壁材です。
防水性能が低くなると、急激に劣化が進みます。
15~20年前は主流の外壁材でした。
モルタル壁塗り替え時期の目安:7〜8年
起こりやすいトラブル
・モルタルの剥離
・クラック(ひび割れ)
・紫外線による褪色
・カビによる汚染

トタン壁

金属素材のサイディングボードです。
金属素材のため、防水性が抜群で耐久性にも優れています。
25~30年以上前に主流の外壁材でした。
トタン壁塗り替え時期の目安:10〜15年
起こりやすいトラブル
・白サビ、赤錆などの腐食
・風による浮き
・退色

金属系サイディングボード

スチールやアルミニウムなどの金属鋼板です。
軽くて耐久性も高いため、既存の壁の上から重ねて貼り付けられます。
断熱効果にも優れており、錆びにくいのも特徴です。
金属系サイディングボード塗り替え時期の目安:10〜15年
起こりやすいトラブル
・スチール素材:サビ、褪色
・アルミ素材:傷がつきやすい

ALCボード

コンクリートを軽量気泡化した外壁材です。
断熱性、耐火性、耐久性に優れており、ビルなどによく使われます。
塗装が劣化したままですと、防水性が乏しいので内部からボロボロになります。手遅れになると、再塗装ができません。
ALCボード塗り替え時期の目安:10〜15年
起こりやすいトラブル
・クラック(ひび割れ),爆裂(寒冷地)
・紫外線による褪色

コンクリート壁

もっとも強度の強い外壁材です。
防水効果が劣化すると、コンクリートの内部に水がしみ込み、専門的な改修が必要になるケースがあります。
コンクリート壁塗り替え時期の目安:10〜15年
起こりやすいトラブル
・クラック(ひび割れ),爆裂(寒冷地)
・内部鉄筋の亀裂、破損

 

最適なメンテナンスのタイミングは?

一般的には、サイディングの外壁の場合、初めて塗り替えの方で7~10年、2回目、3回目の方で10~15年が目安です。
詳しく専門家に見てもらう前に、自分で住まいの状態を把握し、塗り替えのタイミングを知っておきましょう。

こんな症状がでたら塗り替えのタイミングです

塗り替え時期のセルフチェックポイント

  • □外壁の色あせ、くすみ [劣化度★]
  • □鉄部にサビがある [劣化度★★]
  • □塗装が剥がれている [劣化度★★★]
  • □コケや藻などが見られる [劣化度★★★★]
  • □屋根の色あせ(カラーベスト屋根) [劣化度★★]
  • □壁を手で触れると白い粉のようなものがつく [劣化度★★]
  • □壁が反っている [劣化度★★★]
  • □外壁のつなぎ目のコーキングを指で押して、へこんだままになる [劣化度★★★]
  • □外壁のひび割れ [劣化度★★★★★]
  • □屋根のサビ(トタン屋根) [劣化度★★★]

塗装orサイディング、どちらを選ぶべき?

外壁塗装のメリット

塗装によるリフォームは、既存の外壁の汚れを落とし、傷みを補修してから塗装をします。リフォームの初期費用はサイディングと比べて安くて経済的。
また、好みの色を選んで住宅全体の雰囲気を一新することも可能です。
早めのメンテナンスをされる方や、築年数が古いのであまり長持ちしなくていいという方におすすめです。

外壁サイディングのメリット

サイディングの重ね貼りによるリフォームは、通常の外壁塗装と違い定期的な塗り替えが要りません。一度張れば、ほとんど手入れが要らなくなるため、塗り替えに比べコストは大きくなりますが、長い目で見ると間違いなくお得です。家を長持ちさせたい方、メンテナンスの回数をできるだけ減らしたい方におすすめです。
また、重ね貼りすることで外壁が二重構造になるので、断熱性能、遮音性能がアップ。吸水やひび割れがないため、凍害の心配もなく、高い耐久性を保ちます。

下地の傷み具合を診断し、最適な提案をしてくれる業者を選ぶことが大切です

外壁リフォームは築年数だけでなく、海の近くや雨や雪がよく降る地域など環境によっての傷み具合を考慮して選ぶ必要があります。塗装かサイディングかの見極めは大変難しく、一般の方が判断すると、2~5年も経たないうちに、再び外壁工事をすることになりかねません。
また、リフォーム業者が塗装専門だったりサイディング専門だったりすると、その得意分野に提案が偏ることもありがちです。できれば塗装とサイディングの両方を扱っている会社、1件1件のお住まいの傷み具合に合わせてベストな提案をしてくれる会社を選びたいものです。

リフォームにあわせて考えたい外壁の付加機能

最近では時代のニーズを受け、塗料や建材に多様な機能が備わるものが増えてきました。

最新の塗料や建材には、このような付加価値のついたものもあります

  • ◯断熱性の向上
  • ◯耐震性などの補強機能
  • ◯光触媒により汚れや空気を浄化
  • ◯静電気を軽減する機能   など

リフォームを考えるのであれば、少し予算は高くなるかもしれませんが、最新の付加機能についても調べてみましょう。
せっかく足場を組んで行う工事ですから、その後の暮らしをより改善してくれるものを選びたいですね。

 

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